雑に記す

雑記です。

「大森靖子」と「流星ヘブン」と「自殺」

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この曲くらい自殺を現在で真剣に考えている人に直で響く曲はないと思うんだけど、あんま話題にならなかったなあ。

 

JOYSOUNDDAMのカラオケランキングを見ても前の曲の方が余程歌われている。アルバム「MUTEKI」では一曲目に入っているが、この曲を目当てにアルバム買ったって人いるんだろうか。ファンの中ではどういうポジションを有している曲なのか気になるが、ツイッターとか追うのめんどい。

 

消えてしまう前の私に 一瞬でもいい 追いついて 

引用:大森靖子「流星ヘブン」

 極論すれば、自殺をしたいという気持ちは記憶の産物である。膨大な借金があるとか隠していた犯罪が露呈しそうで自殺したいとかは社会の問題なので話は別だが、社会的なリスクを負わないのであれば自殺をしたいという気持ちは記憶を更新しさえすれば変えられる可能性が高いものだ。だからこそ大森靖子は歌詞のように歌ったのだろう。これは非常に覚悟のいることだ。いくらポップスターといえども、自殺を考えている多くの人の気持ちを真っ直ぐに受け止めるなんてあまりにも辛すぎる。少なくとも自分には無理だ。カウンセラーであるからこそ、ネガティブな不特定多数の気持ちを真っ直ぐに受け止める辛さが痛いほど分かる。

 

口パクで愛してるなんて 誰でもいいならここにいて

 引用:大森靖子「流星ヘブン」

彼女は続けて歌う。愛なんて決まった誰かから受けたいだけでは決してないのだ。ぶっちゃけあまりにも人生が辛いなら、最低限許容できる人でありさえすれば愛をくれるなら誰でもいい。だからこそ彼女は自殺するくらいなら自分を愛してと訴えるわけだ。私は彼女の姿勢を理解しようとすると涙が出そうになって辛くなるからあんまり深く理解しようとは思わないけれど、 彼女のような存在がこの世に一人でもいて、それを自殺を考えざるを得ないような人たちが認識するだけでもいくらか救われることをもっと世の中の人は訴えてほしいと思う。だって、彼女を知れば死ななくても済む命があるかもしれないのだから。彼女の影を追う人生の素晴らしさを分からないまま死ぬなんてあまりにももったいない気がするから。

 

「流星ヘブン」に限らず、彼女の曲は人生に追い詰められた人たちの気持ちを生へと向かわせる魂がこもっている。人生にネガティブな感情しか持てない人たちはもっと彼女を理解するべきだ。