カウンセリングは魔法なのか
カウンセリングで誰かの悩みを解消する、なんてのはある種魔法のようなものなのかもしれない。だって誰もが人に自分何らかの悩みを伝え、それに対する回答をもらうことなんて当たり前にやっているのだから。
しかしそれでも多くの方がカウンセラーを頼る。それは私に限らず日本中で、否、世界中でいまやありふれた光景だ。そしてカウンセラーに不満を覚える人も中にはいるが、大体の人はカウンセリングを継続するかどうかは別として、それなりにすっきりとした顔をして帰路につく。クライアントの安心を体感できるひとときは、カウンセラー冥利に尽きる瞬間でもある。
だからこそ、カウンセラーとして、自身をどうにかしたい、悩みを相談したいと考えているクライアントに対しては、自分の出来る限りのことをしてその後の人生に役立ててもらえればと常日頃考えている。
私が役立てることなんてそれくらいだし、それくらいのことが誰かの役に立つのなら、私もまたひとときの満足感が得られるから。
カウンセリングは魔法ではなく技法に過ぎないけれど、魔法だと感じてもらえるくらいに誰かの人生の足しになるのなら、せめて存分に覚えて技法を振舞わせていただく。おもてなしを第一義とし、毎日厨房に立つシェフのように。
今週のお題「もしも魔法が使えたら」